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横浜港大さん橋国際客船ターミナル

歴史モノが続いたので息抜きに現代建築です。
職業柄多くの建築物を見ますが、好きな現代建築、というのはめったにありません。
建築もたくさん見ていくと既視感のある作品が多かったり、単にごたごたと派手な作品などでは全く驚かなくなります。
そのなかでも、横浜に行く度に必ず行ってしまう建築(?)があります。
"横浜港大さん橋国際客船ターミナル"です。
設計はあまり一般には馴染みのない事務所かと思いますが、FOA(Foreign Office Architects)です。

横浜港大さん橋国際客船ターミナルは10年近く前に国際コンペが催され、その最優秀作品が実現したものです。
FOAは当時全くの無名で、この作品が国際的なデビュー作となりました。プランがあまりにも革新的だったので数々の著名建築家を凌いで最優秀案に選ばれたのですが、構造的・予算的に実現が可能なのか疑問視されてもいたため、建築界ではかなりの注目を集めました。

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Villa Hadriana

今回は再びイタリアに戻って、ローマ近郊Tivoliにある"ヴィラ・ハドリアーナ"についてです。
以前のエントリにも登場した"エステ荘"のすぐそばにあり、Tivoliでは2世紀と16世紀の為政者の対照的なヴィラを体験することができます。

"Villa Hadriana"は、その名のとおりローマ皇帝ハドリアヌス帝の別荘です。別荘と言っても都市と言えるほどの壮大な規模のもので、当時のローマの3/4の面積を持っていたとも言われています。"ギリシア劇場"、"海の劇場"、"ギリシア語図書館"、"ホスピタリア"、"宮殿"、"大浴場"などの建築群で、現在のテーマパークのように、地中海・エジプト・ギリシアなど自らが支配した世界各地の縮図を建築的に作り上げたもののようです。

ここはアテネのアクロポリスと並ぶ建築関係者の聖地でもあります。
古くは18世紀に版画家・建築家であるピラネージが銅版画を多数描き、現代でもコルビュジェにはじまり、日本でも磯崎新や安藤忠雄などがインスピレーションの源としました。
この場所ではもはや機能も目的も何も無く、ただただ分厚い壁と石の柱が林立する。これこそが建築の純粋な姿です。

しかし、私がここで感じたのは建築と植物の関わりの理想像であり、ランドスケープデザインの原型のようなものです。
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内村鑑三記念館"石の教会"

「これは建築ではない・・・!」
と感じるすごい建築がごく稀にあります。

どういうことかと言うと、建築家らしい建築ではない、ということです。

建築でなかったら何なのかと言うと、ランドスケープや都市計画、アートなど建築の周辺、もしくは全く別の視点からつくられている「建築」に特に強く感動させられることがあります。

そのような例の一つがこの軽井沢の内村鑑三記念館、通称"石の教会"です。




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テーブルのデザイン

メキシコが続いたので今回はちょっとユルいエントリーで、テーブルについてです。

世の中には様々なデザインの家具があふれています。中でも椅子は歴史を通じて様々なデザインや機能のものが考案されてきました。名作と呼ばれるようなものもたくさんあるのですが、形だけでなくすわり心地も様々で実に楽しいものです。
これまで椅子にについては大変興味を持って相当数の椅子に腰掛けてみたりデザインを楽しんできたのですが、テーブルはまあどれも似たり寄ったりだと思ってあまり興味を持ってはいませんでした。
しかし、テーブルにも奥深いデザインがある、ということに気づかせてくれた家具があります。

イギリスERCOL社の"ROUND DROP LEAF TABLE"というテーブルです。
ドロップリーフという名の通り、両側が折りたたみ式になっています。Lloyd's Antiquesによれば1960年代頃につくられたもののようです。
Margaret HowellがErcol社の同時期に作られた椅子を復刻したりして近年そのデザインが見直されています。イギリスのカントリー調が好きな方々にも人気のようです。

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プリエト邸

引き続きルイス・バラガン設計の名作住宅、プリエト邸です。
この家は世界遺産には登録されていませんが、個人的には今回訪れることのできたバラガンの住宅の中では一番の傑作ではないかと感じました。

建築作品として見ると、世界遺産となった"バラガン邸"、また晩年の最高傑作とされる"ヒラルディ邸"などの作品のほうが強烈な個性が際立っていて、いずれも"一人で静かに瞑想する場所"としては最高の場所なのですが、同時にどこか暗く寂しい雰囲気も感じられます。
しかしこのプリエトロペス邸は全体的に"家族の場所"という雰囲気が強く、明るく開放的でのびやかな住宅となっています。



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ルイス・バラガンの家

 さて、ようやくルイス・バラガンです。
ルイス・バラガンはメキシコを代表し、また世界的に高名な20世紀の建築家です。1930〜1970年代にかけて活躍し(と言っても作品は数えるほどしかありませんが)、1980年には建築家としては最高の栄耀、プリッツカー賞も受賞しています。
建築家として最も特異なのは、住宅ばかりを作り続けて世界的な建築家になったこと、また建築とランドスケープの設計を生涯続け、建築家であると同時に造園家・都市計画家でもあったことです。

まずは訪れたいくつかの代表作の中からバラガン邸を取り上げます。
バラガン邸はもちろんルイス・バラガンの自邸と仕事場なのですが、なんとユネスコの世界遺産に登録されています。歴史的建造物や自然遺産など、世界各地に世界遺産は数多くあれど、20世紀につくられた現代建築が世界遺産となった事例はまだ極めて珍しいです。しかも住宅作品では世界でもまだ2,3しか登録されておらず、20世紀の世界的代表作と言える住宅の一つです。


(写真は外部しか撮影が許されていないので、内部の写真は引用です。)

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メキシコの街並みと人々

今回はメキシコで出会った何気ない街並みや人々を紹介します。

メキシコの人々はどうやらほとんどの人がごきげんです。少なくとも表面上は。おそらくは深ーい悩みのある人もいるのでしょうけども、大都市でも田舎でも関わるほとんどの人がにっこりしておそろしくやさしくしてくれます。が、仕事はあまり好きではないようです。
街並みは様々な強烈な色で塗りたくられていながらも独特の調和を持っていますが、人々ののどかさと呼応するように、不思議と力が抜けてゆるく心地よい雰囲気を醸し出しています。

写真はメキシコシティー郊外の公園に面した真っ赤な回廊のカフェでくつろぐ人々。メキシコ庶民の日常の、のどかな光景です。


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フリーダとリベラの家

メキシコ第2弾は、メキシコシティにある画家で夫婦のフリーダ・カーロとディエゴ・リベラの家。

20世紀前半の壁画運動で大作を数多く残したディエゴ・リベラと、その人生とシュールな画風でメキシコで最も有名な画家の一人となった妻フリーダ・カーロ。

奥の青いほうがフリーダ、手前レンガ色のギザギザ屋根がリベラの家で、屋上のブリッジで2つの家はつながれています。
個性的な画家夫婦の家というおもしろさだけではなく、近代建築にしては極めてめずらしいすごくかわいい家なので、とりあげてみたいと思います。


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Hacienda San Jose

10年来の夢、メキシコに行ってきました。
建築界の巨匠ルイス・バラガンの住宅を主に見る目的で行ってきたのですが、毎度のことながら現地にはもっとすごいものが無限にありました。ルイス・バラガンは後回しです。

ユカタン半島の中心都市メリダ郊外の"Hacienda San Jose"アシエンダ・サンホセというホテルに宿泊して数日を過ごしてきたのですが、これがすごい。
楽園のような一つの理想の環境がそこにはありました。

普段建築や造園の設計活動をしていると、何のためにどういうものをつくろうとしているのか見失い、単なるデザインの面白さや流行にとらわれたり、機能性に走りがちです。
けれども、本当に実現すべき最高の住環境のクオリティは、静けさ・あたたかさ・鳥や草木などの自然・水・木や石などの本物の素材、また伝統・文化等、非常に「あたりまえの要素」である、ということが改めて実感させられました。

 
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日本の住宅地から社会を考える

今回は住宅地から日本の社会の一側面を考えてみます。
(東京の住宅地を念頭においていますが、多くの地方都市でも似たような状況が見られます。)

日本の住宅地は単に農道をアスファルトにして土地を切り売りしたものがほとんどです。
家が建て込んで住人が増えてくると、商店ができてきて、今度は学校が必要だ、公民館が必要だ、ということであわてて施設を整備していった、という過程で出来上がった地域がほとんどのように見えます。
ですから宅地化する前の地図を見ると、驚くほど道路の形はそのまま残っているわけです。
農地が切り売りした土地には、その時代ごとにもっとも安価に建てられる方法で思い思いの家が建てられました。
現代に限らず古来都市の発生とはそのようにして発生していったのでしょうから、そのこと自体は自然な成り行きで問題は無いのかもしれません。
要は都市計画というものなしに(もしくはインフラなどの最小限の都市計画で)自然発生的に出来上がった都市である、というのが日本の住宅地の特徴です。

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