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モロッコ EL REDUCTO

スペイン・モロッコ旅行に行ってきました。
アルハンブラ宮殿がメインの目的だったのですが、モロッコでとても印象的なホテルに泊まったので、まずはこちらから。
今回の旅で最も印象に残った場所かもしれません。

夢の中のようでした・・・。


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金沢21世紀美術館

今さらではありますが、金沢21世紀美術館です。
現在世界で最も人気のある日本人建築家SANAAの妹島和世氏と西沢立衛氏の作品で、日本では21世紀(といってもまだ10年ですが)最大の話題作です。日本の建築史には既に刻まれたことでしょう。
SANAAはここ数年で世界中の美術館や文化施設のコンペで次々に勝利し、アメリカ、スペイン、フランスなど現在世界中で建設され続けています。既に世界的に見ても絶大な影響力を持つ建築家です。
このままの勢いで行くと、歴史的に日本を代表する建築家であった丹下健三氏、磯崎新氏、安藤忠雄氏以上の存在になるのかも知れません。


が、私自身はその冷たく非人間的な空間を長らく批判的な目で眺めてきました。同時にあまりに興味深くもあり、やはり無視できない大きな存在で、好きと嫌いが強烈に混ざり合った複雑な心境で眺めてきました。

しかし金沢21世紀美術館だけはどうしても気になり、訪れる機会をうかがっていたのですが、今回竣工から5年経って始めて体験してみることができました。
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パリのアパルトマン


しばらくメキシコが続いたので、今度はフランスです。まずはパリのアパルトマンについてです。

10年ほど前パリを訪れた際に、友人の紹介でフランス人インテリアデザイナーの住まいを見せていただく機会がありました。ご本人の職業を含めて非常に素敵なパリらしいライフスタイルと住まいだったので、強く印象に残っています。

パリ中心部のアパルトマンの、しかもペントハウス(最上階)に住むというライフスタイルは、多くの日本人にとってあこがれの暮らしの一つではないかと想像できますが、ここでの暮らしを見ることで、日本でのライフスタイルや住宅について改めて考えさせられました。

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環境のクオリティ

建築を志してからこれまで十数年の間、西はヨーロッパから東はアメリカ大陸まで、世界の様々な場所を訪れ、多くの名作と呼ぶべき建築や都市・ランドスケープにめぐり会ってきました。また、無名ながらも光る作品や、長い年月の中で無作為に出来上がったような素朴で美しい 街並みや古い建物なども数多くありました。

思い起こせば、場所も文化も異なりそれぞれその感動の種類はいつも違ったのですが、名作と呼べるような作品や深い感動を呼び起こす場所には、ある共通の「クオリティ」のようなものがあったように思うのです。


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セノーテと聖地

 メキシコの旅は、アステカ・マヤ文明の巨大遺跡をはじめとして、カンクンなどの海辺のリゾート・フィエスタ・西洋文化・土着文化・絵画・モダンデザインなど、ありとあらゆる見所が目白押しで、たったひとつの国とは思えないほどのグランドツアーでした。

メキシコの有名な遺跡群については多くの人が記しているでしょうから改めて書くまでもありませんが、印象的だったのはユカタン半島のマヤ文明遺跡エリア周辺に点在する、ジャングルの中に自然の力でつくられた聖地でした。

自然の力がつくり上げる空間のスケールと感動は、人間のつくるどんな建築や土木構造物でもかないません。人間の営為のちっぽけさを感じる瞬間です。

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すぐそこにある「楽園」

久々のエントリです。近頃考えていることなど。

わたしは建築・造園設計を職業としているので、良い環境をデザインしようと日々四苦八苦しています。
究極の目標としては建築と造園の知恵を集めて人が「楽園」と感じられるような環境をいつかつくれたならば本望であると考えています。

しかし一方、身のまわりの何気ない風景のなかでも至るところで「楽園」は現れたり消えたりしています。奇跡的に美しい環境が。
「楽園」は何も非日常の南の島にばかりあるわけではありません。
都市であるか田舎であるか、南であるか北であるかなど関係なく、「楽園」はそこら中で発見できます。

素敵な場所は世界中にたくさんありますが、日本も実に美しい国です。


写真は、ふと通りがかった街並みにたたずむイチョウの木の、太陽の光を透かした神々しい黄金の輝きと、金色のカーペット。

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ペルージアのすごい道

久々にイタリアに戻ります。ウンブリア州の州都ペルージャの、とある"道"についてです。

職業柄、街を歩いていると建物や広場を中心として気になるものが無限にあります。中でもあまり普通は興味を持って眺めるものではないと思いますが、すごいデザインの"道"や"階段"を発見すると、とても興奮します。ランドスケープデザインでは、道や階段のデザインも重要な要素の一つなのです。

以前に専門書で小さな写真を見て以来気になっていた"道"がイタリアのペルージャにありました。特に一般的に有名な場所でもなく、その本の片隅にあったPerugiaという情報のみを頼りに探してきました。

Perugiaの市街地にたどり着き、地図を隅から隅まで眺めてみると、どうやらそれらしき場所が!


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横浜港大さん橋国際客船ターミナル

歴史モノが続いたので息抜きに現代建築です。
職業柄多くの建築物を見ますが、好きな現代建築、というのはめったにありません。
建築もたくさん見ていくと既視感のある作品が多かったり、単にごたごたと派手な作品などでは全く驚かなくなります。
そのなかでも、横浜に行く度に必ず行ってしまう建築(?)があります。
"横浜港大さん橋国際客船ターミナル"です。
設計はあまり一般には馴染みのない事務所かと思いますが、FOA(Foreign Office Architects)です。

横浜港大さん橋国際客船ターミナルは10年近く前に国際コンペが催され、その最優秀作品が実現したものです。
FOAは当時全くの無名で、この作品が国際的なデビュー作となりました。プランがあまりにも革新的だったので数々の著名建築家を凌いで最優秀案に選ばれたのですが、構造的・予算的に実現が可能なのか疑問視されてもいたため、建築界ではかなりの注目を集めました。

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Villa Hadriana

今回は再びイタリアに戻って、ローマ近郊Tivoliにある"ヴィラ・ハドリアーナ"についてです。
以前のエントリにも登場した"エステ荘"のすぐそばにあり、Tivoliでは2世紀と16世紀の為政者の対照的なヴィラを体験することができます。

"Villa Hadriana"は、その名のとおりローマ皇帝ハドリアヌス帝の別荘です。別荘と言っても都市と言えるほどの壮大な規模のもので、当時のローマの3/4の面積を持っていたとも言われています。"ギリシア劇場"、"海の劇場"、"ギリシア語図書館"、"ホスピタリア"、"宮殿"、"大浴場"などの建築群で、現在のテーマパークのように、地中海・エジプト・ギリシアなど自らが支配した世界各地の縮図を建築的に作り上げたもののようです。

ここはアテネのアクロポリスと並ぶ建築関係者の聖地でもあります。
古くは18世紀に版画家・建築家であるピラネージが銅版画を多数描き、現代でもコルビュジェにはじまり、日本でも磯崎新や安藤忠雄などがインスピレーションの源としました。
この場所ではもはや機能も目的も何も無く、ただただ分厚い壁と石の柱が林立する。これこそが建築の純粋な姿です。

しかし、私がここで感じたのは建築と植物の関わりの理想像であり、ランドスケープデザインの原型のようなものです。
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内村鑑三記念館"石の教会"

「これは建築ではない・・・!」
と感じるすごい建築がごく稀にあります。

どういうことかと言うと、建築家らしい建築ではない、ということです。

建築でなかったら何なのかと言うと、ランドスケープや都市計画、アートなど建築の周辺、もしくは全く別の視点からつくられている「建築」に特に強く感動させられることがあります。

そのような例の一つがこの軽井沢の内村鑑三記念館、通称"石の教会"です。




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テーブルのデザイン

メキシコが続いたので今回はちょっとユルいエントリーで、テーブルについてです。

世の中には様々なデザインの家具があふれています。中でも椅子は歴史を通じて様々なデザインや機能のものが考案されてきました。名作と呼ばれるようなものもたくさんあるのですが、形だけでなくすわり心地も様々で実に楽しいものです。
これまで椅子にについては大変興味を持って相当数の椅子に腰掛けてみたりデザインを楽しんできたのですが、テーブルはまあどれも似たり寄ったりだと思ってあまり興味を持ってはいませんでした。
しかし、テーブルにも奥深いデザインがある、ということに気づかせてくれた家具があります。

イギリスERCOL社の"ROUND DROP LEAF TABLE"というテーブルです。
ドロップリーフという名の通り、両側が折りたたみ式になっています。Lloyd's Antiquesによれば1960年代頃につくられたもののようです。
Margaret HowellがErcol社の同時期に作られた椅子を復刻したりして近年そのデザインが見直されています。イギリスのカントリー調が好きな方々にも人気のようです。

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プリエト・ロペス邸

引き続きルイス・バラガン設計の名作住宅、プリエト・ロペス邸です。

この家は世界遺産には登録されていませんが、個人的には今回訪れることのできたバラガンの住宅の中では一番の傑作ではないかと感じました。
建築作品として見ると、世界遺産となった"バラガン邸"、また晩年の最高傑作とされる"ヒラルディ邸"などの作品のほうが強烈な個性が際立っていて、いずれも"一人で静かに瞑想する場所"としては最高の場所なのですが、同時にどこか暗く寂しい雰囲気も感じられます。
しかしこのプリエトロペス邸は全体的に"家族の場所"という雰囲気が強く、明るく開放的でのびやかな住宅となっています。
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ルイス・バラガンの家

 さて、ようやくルイス・バラガンです。

ルイス・バラガンはメキシコを代表し、また世界的に高名な20世紀の建築家です。1930〜1970年代にかけて活躍し(と言っても作品は数えるほどしかありませんが)、1980年には建築家としては最高の栄耀、プリッツカー賞も受賞しています。
建築家として最も特異なのは、住宅ばかりを作り続けて世界的な建築家になったこと、また建築とランドスケープの設計を生涯続け、建築家であると同時に造園家・都市計画家でもあったことです。
まずは訪れたいくつかの代表作の中からバラガン邸を取り上げます。
バラガン邸はもちろんルイス・バラガンの自邸と仕事場なのですが、なんとユネスコの世界遺産に登録されています。歴史的建造物や自然遺産など、世界各地に世界遺産は数多くあれど、20世紀につくられた現代建築が世界遺産となった事例はまだ極めて珍しいです。しかも住宅作品では世界でもまだ2,3しか登録されておらず、20世紀の世界的代表作と言える住宅の一つです。
(写真は外部しか撮影が許されていないので、内部の写真は引用です。)
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メキシコの街並みと人々

今回はメキシコで出会った何気ない街並みや人々を紹介します。

メキシコの人々はどうやらほとんどの人がごきげんです。少なくとも表面上は。おそらくは深ーい悩みのある人もいるのでしょうけども、大都市でも田舎でも関わるほとんどの人がにっこりしておそろしくやさしくしてくれます。が、仕事はあまり好きではないようです。
街並みは様々な強烈な色で塗りたくられていながらも独特の調和を持っていますが、人々ののどかさと呼応するように、不思議と力が抜けてゆるく心地よい雰囲気を醸し出しています。

写真はメキシコシティー郊外の公園に面した真っ赤な回廊のカフェでくつろぐ人々。メキシコ庶民の日常の、のどかな光景です。


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フリーダとリベラの家

メキシコ第2弾は、メキシコシティにある画家で夫婦のフリーダ・カーロとディエゴ・リベラの家。

20世紀前半の壁画運動で大作を数多く残したディエゴ・リベラと、その人生とシュールな画風でメキシコで最も有名な画家の一人となった妻フリーダ・カーロ。

奥の青いほうがフリーダ、手前レンガ色のギザギザ屋根がリベラの家で、屋上のブリッジで2つの家はつながれています。
個性的な画家夫婦の家というおもしろさだけではなく、近代建築にしては極めてめずらしいすごくかわいい家なので、とりあげてみたいと思います。


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