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LUNUGANGA - BAWAの理想郷

LUNUGANGA(ルヌガンガ)は、スリランカを代表する建築家Jeoffrey Bawaが大河のほとりの農家を買い取り、40年以上に渡り手を加え続けて築き上げた理想郷です。
既存の民家や納屋に改築を重ねることで、自身の理想の住空間を追求しつづけた実験室のような空間。
Bawaの死後、自らの事務所の管理の元で宿泊施設として運営しているため、1日1〜2組程度が宿泊できるようになっています。
ここには世界中の建築家が訪れているそうで、日本からも安藤忠雄氏や坂茂氏が訪れたとのことです。
噂に違わぬ、すばらしい空間でした・・・。


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スリランカの見所

スリランカ旅行の目的は主に建築ツアーでした。
Bawaが残した多くのリゾートホテルが、専門家のみならず多くの旅行者にとっての観光資源となっていることも驚きでしたが、
それ以外にも非常に多くの見所がスリランカにはたくさんあり、どなたが訪れても満足できることが確信できるほどでした。
何度でも訪れたい場所です。


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山のバワホテル KANDALAMA HOTEL

 夏休みにスリランカ行ってきました。

日本人の海外旅行先としてはまだまだ馴染みが薄いようですが、目的は東アジアリゾート建築の祖、Geoffrey Bawaの建築を体験することでした。
Bawaは1950年代から2000年代初頭まで主にスリランカで活躍した建築家ですが、その自然と一体化した建築の姿が近年ますます注目を集めるようになりました。
 
AMAN RESORTSをはじめとして、その後東アジア地域で行われた西洋資本の開発の多くはBawaの影響を受けていると言われ、理想的なアジアンリゾートイメージの礎を築いた建築家です。
スリランカ国内には無数のBawaリゾートが残され、その多くは現在でも人気を保ち続けていますが、まずはその中でも最高傑作のひとつとされる、"KANDALAMA HOTEL"からです。
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ヨットと建築2

前回に続き、ヨットがあまりにも興味深かったので、今回はさらに内部についてです。

ヨット全体を居住空間として眺めてみると、スーパーコンパクトで高密度な上、外も中も空間を使い尽くしている点があまりにも興味深く、住宅に応用すると面白くなりそうな空間がいくつもあるのです。


 
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ヨットと建築1

初めてヨットに乗りました!
もういつの間にやら冬の気配が漂って季節はずれではありますが、夏の思い出の投稿です。
今年の夏休みは、沖縄の西表島で数日間過ごしました。その際、ヨット上で1日を過ごしながらいくつかのポイントを巡る、シュノーケリングツアーに参加しました。
私は、普段の生活では趣味と仕事が一致しているせいもあってかなりインドア派で、海だのヨットだのとは縁遠い人生を送ってまいりました。
しかしヨットでのシュノーケリングツアーを一度体験してみると、あまりの気持ちよさと、その美しさにしびれ、思わず「いつか欲しい!」と思ってしまいました。
ヨットと海など、遠い世界の出来事だと思っておりました。
ヨットのデザインは、古今東西多くのデザイナーにとってインスピレーションの源となってきました。
建築の世界でも同様です。
あのコルビュジェもノーマン・フォスターも、最近では東京オリンピックの国立競技場コンペに勝利したザハ・ハディドに至るまで、昔から建築家は船やヨットの造形や機能性に憧れ、自身の建築表現に取り入れてきたのです。
 
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我が家の椅子の歴史 その2

今回は我が家の椅子に引き続き、設計した家に導入してもらった椅子などについてです。
 
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アメリカとメモリアル

またしてもワシントンに戻り、ナショナル・モールのメモリアル(記念碑)群についてです。やはりアメリカは見所の多い場所でした・・・。
ワシントンのホワイトハウスを中心としたエリアはナショナル・モールと呼ばれ、国家の歴史と権力を表現した建築物と名作ランドスケープデザインの宝庫です。
時代ごとに当時の最高のデザイン事務所が担当し、世界最高のメモリアルが作り上げられてきました。
建築史博物館と呼んでも良いかもしれません。
建築史、デザイン史に残る名作ばかりのため、私にとってはあまりにも興味深いエリアですが、その中でも今回は"メモリアル"に注目しました。
 
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渋谷に事務所を移転しました。

最近、渋谷区富ヶ谷に事務所を移転しました。
代々木公園のそばで、渋谷駅も自転車だとすぐです。

渋谷の街はいつでもあまりの人出なため、大人になってからは長らく避け続けてきましたが、大学時代以来久々に訪れた渋谷の街は、私にとっては興味深いものでした。

あまりにも猥雑でめちゃくちゃに見える渋谷の街には非常に魅力的な構造があり、回遊すると非常に楽しい街なのです。
このような街は世界を見回しても、他にはなかなか無いのではないでしょうか。

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Washington National Gallery

さらにニューヨーク名建築巡りです。
ニューヨークを少し離れワシントンD.C.へ。
フランスのルーブル美術館を設計した巨匠I.M.PEI設計の名作、Washington National Gallery of Art, East Buildingです。
National Gallery所蔵の現代アートを展示するための別館です。
新古典主義のクラシカルな本館もすごい規模なのですが、現代建築好きとしてはやはり別館に興味があります。
誰もがこの建物のすごさを既に知っているためか、最近の現代建築の潮流と異なるためか、近年では建築業界ではあまり着目されていないようなのですが、訪れてみると質の高さと大きさがあまりに新鮮で、感動しました。
この建物の見所の全ては、中心の大空間にあります。
通常の美術館の展示室のような密閉された展示空間はわずかで、ほぼこの吹き抜け空間だけのための建物です。
この空間には、建築の楽しさ・喜びの全てがあると言っても過言ではありません。
 
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Yale Center for British Art

ずいぶん時間が経ってしまいましたが、ニューヨーク紀行のつづきです。

この世に星の数ほどある建物の中に、「20世紀最高の建築」と称えられる建物があります。

”Yale Center for British Art”は、20世紀の世界の名建築の中で10本の指には入るであろう建物の一つで、世界中の建築家に絶大な影響を与えました。20世紀最後の巨匠、ルイス・カーン晩年の作品です。

この建物が評価される理由としては、「建築物としての完全さ」や「空間の構成」・「ディテール」等が挙げられると思います。

しかし私が感じるこの建物の最も優れた特質は、美術館建築ではなかなか見られない、住宅のようにリラックスできるあたたかな空間でした。


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HIGH LINE

ニューヨーク紀行に戻ります。
真冬のニューヨークで最も印象に残ったランドスケープデザインは、HIGH LINEでした。
2009年にオープンしたばかりの、廃線になった高架橋を改造した空中公園(?)なのですが、真冬にもかかわらずすごい人気なのです。

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照明のチカラ その3

照明シリーズ第3弾は、旅先で見つけた光についてです。

私が理想とする光は、いつも旅先にあります。
見返してみると、自分の設計する住宅の照明の明るさや配置方法は、どうやら旅先で体験した光にかなり影響を受けているようです。
各地で見つけた魅力的な光をいくつか紹介したいと思います。



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照明のチカラ その2

照明の続きです。
前回は主に特徴のある照明器具についてでしたが、今回は照明器具は見えないけれど居心地の良い空間をつくる光についてです。
設計した住宅の中からいくつか例を挙げながら紹介したいと思います。

私が考える居心地の良い場所をつくる照明の方法は、「全体は薄暗くして必要な部分だけ明るくする」という単純なことです。

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照明のチカラ その1

今回は我が家の照明についてです。
我が家は本当に何でもない、どこにでもある建売住宅を最小限リフォームしたものですが、なかなかに満足のゆく暮らしができています。
その理由の一つに、"照明のチカラ"があります。

職業柄、やはり照明器具にはこだわります。
北欧の名作照明器具は使ってみたいものがたくさんありますし、試したことの無い照明効果についても自宅でいろいろと試したくなります。
そのため、しばらく使ってみて効果を確認し満足すると、また別の照明を試してみたくなります。
照明をとっかえひっかえしてみるのも、ほとんど趣味状態です。

照明は、昼間とはまた異なる"あたたかな空間"を生み出してくれるのです。

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耐震診断と耐震改修

私の仕事は新築住宅の設計とランドスケープデザインが多いのですが、最近、耐震診断と耐震改修にも力を注いでいます。

きっかけは国分寺市で耐震診断士の募集をしていたことだったのですが、始めてみるとなかなかにやり甲斐のある活動でした。

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中古住宅リノベーションのススメ

私は中古の一戸建て住宅に住んでいます。
築10年弱の物件を購入してリノベーションしました。
決定に至った理由は非常にシンプルで、経済的な点と、好みの空間をつくれることです。

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我が家の椅子の歴史

私はおそらく、椅子マニアです。
自宅には常に必要以上の椅子があるため、妻には「これ以上置けないからもう買ってくれるな」とよく言われますが、まだまだ使ってみたい椅子はたくさんあります。
私にとっては椅子を選ぶことや使ってみることは空間デザインの仕事の一部でもあるのですが、名作椅子の売買や研究だけに関わる仕事をしてみたいとも思うほどです。

椅子と言うものは非常に奥深いモノです。
ただの1脚の椅子に、1棟の建築作品に勝るとも劣らない見所と魅力とが詰まっています。
構造・材料・仕上げ・形、それらの組み合わせによってかもし出されるキャラクターと座り心地、またその存在感まで、古今東西あまりにも多種多様な椅子が作られてきました。
19世紀末からの椅子デザインの近現代史の専門書もあるほどです。
椅子マニアは世界中に存在するのです。

その中でも不朽の名作と呼ばれるものや、デザイン業界の定番製品を中心に、自宅の椅子として使用してきたものを紹介します。

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ニューヨーク その2

ニューヨーク第2弾です。
名作建築めぐりも良いのですが、もう一方で興味があるのはニューヨークの「普通」の町並みです。
建築業界ではどうしても他とは違う「特異」な建物を評価しがちですが、私には町並みを形づくっている「普通」の建物や日常の暮らしにむしろ興味が強く沸きます。
「普通」と言っても、普通の中でも美しいものや高級なものが多いのかもしれませんが。
どこの国を旅する時も同じなのですが、観光地や名建築を巡るよりも、街中を隅々まで歩き回り、路地裏の奥の洗濯物を干してあるところや、おじいちゃんたちが日常的に憩う場所を垣間見ることができた時になぜか最も深い喜びを感じます。

写真はMetroporitan Museum近くのマンション。内部は天井の高い、多様な空間が広がっていそうです。どういう方が住んでいるのか、興味が沸きます。

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ニューヨーク その1

もうすっかり夏真っ盛りですが、昨冬ニューヨークに行ってきました。
行ってみたいと思いつつも、やはり伝統の長いヨーロッパや行きやすいアジアを訪れることが多く、いつも後回しになっていました。
念願のニューヨーク、まずは名所巡りです。



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ザ・プリンス箱根

日本国内に戻りましてホテルシリーズです。
今回は言わずと知れた(?)通称「箱プリ」(そう呼ぶのは建設業界だけでしょうか?)、現在のザ・プリンス箱根です。
大学の大先輩である村野藤吾氏設計で、プリンスホテルチェーンのフラッグシップ的存在でしたが、老朽化のため最近リニューアルされたものです。

作品集で見るばかりで一度は訪れてみたかったのですが、高級そうでなかなか訪れる機会はありませんでした。リーズナブルにもなったため、ようやく訪れることができました。
日本の建築史に残る名作だけあって、さすがにすばらしいクオリティでした。
建築ばかりでなく、ランドスケープデザインも非常に優れ、芦ノ湖畔の立地や環境も言うまでも無く最高で、国内では最高の質を持ったホテルの一つであるのではないかと個人的には思います。
建築好きには極めておすすめのホテルです。

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