May 2020  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

LUNUGANGA その2

前回の続きで、今度はLUNUGANGAの夜です。
夕暮れ時からは、さらに独特な空間となります。

上の写真は、メインリビングの入口で、入口にふさわしい求心的な構成です。
2つの灯りは、建築家の自邸らしく、イタリアの古代遺跡を描いたピラネージの版画を照らしています。



アプローチには、日本の茶室の待合いのような空間に光が灯されます。
丁寧にデザインされた階段と相まって、招き入れるような雰囲気を形成しています。



敷地に踏み入れる際の説明では、wifi(インターネット回線)は無いけど、電気・ガス・水道もしっかりしてるし、管理人も何人か住み込みだし、何も心配ない、とのことだったのですが、夜になってみると、なんと停電。
心配が現実のものに・・・。

ジャングルの真ん中の孤立した民家で、電気がなくお湯も出ず、外では様々な動物の鳴き声ばかり・・・。
川の向こうを眺めても見渡す限り街の光も無くなり、真っ暗。街中停電のようで、遠くの車のヘッドライトのみが時折輝くばかりです。
敷地内は広大でゲストルームは全て離れとなっているのですが、外は完全な真っ暗闇で、歩くこともままなりません。

もう恐くて部屋にはいられないので、リビングに集まってくると、ろうそくとランタンの明かりで何とか最低限の明かりは灯してくれました。
見知らぬ土地の停電で、ジャングルと様々な動物に暗闇で囲まれ、はじめは恐いばかりだったのですが、ろうそくのゆれる灯りに照らし出されるLUNUGANGAはなんと幻想的なことでしょうか。
我々世代ではほとんど経験したことの無い、前近代的生活に戻ってしまいました。
慣れてくるとろうそくの明かりだけでも十分な明るさです。
しかも外に出ると明かりが一切無いせいで、空いっぱいの星空が圧巻でした。
いつのまにか非常に素敵で貴重な体験となってしまいました。



いつまでも続くかと思った停電は幸い1,2時間で終わり、光が戻りました。
管理人は滅多にないことだと言っていましたが、本当でしょうか・・・。
普段はあってあたりまえの"電気"のありがたみを強烈に感じました・・・。




照明が回復すると、非常に素敵で快適なリビングルームに戻りました。
ここでも天井に明かりは無く、リビングはスタンドライト3つばかりの光でドラマチックに照らし出されます。



写真では明るく見えますが、実際には広大なリビングルームに3つのスタンドライトではかなりうす暗いのですが、目の高さを照らしているためか十分な明るさに感じます。
停電時のろうそくの光と比べると、それはもう猛烈に明るく感じます。

Bawa建築に繰り返し登場する"蛇"のモチーフの絵がぼんやりと照らし出され、アンティーク家具と一緒になって何やら凄みが出ています。

 



アウトドアのリビングルームは、植物が照らされて夢の中のような空間となっています。
植物はライトアップすると鮮烈な葉の色が透過して緑色が強調され、さらに照らし出された葉の影が天井に映り込んでドラマチックな効果を持ちます。
隅にぶら下げられたルイスポールセンの名作照明アーティチョークも、植物と似たような形と照明効果で、完全に同化しています。
ここではさらに青色の光を加えることで、緑と青の幻想的な空間となっています。青い光は水のイメージでしょうか。

 

 

さらに次回に続きます。次はようやく外部です。

comments

   

trackback

pagetop