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中古住宅リノベーションのススメ

私は中古の一戸建て住宅に住んでいます。
築10年弱の物件を購入してリノベーションしました。
決定に至った理由は非常にシンプルで、経済的な点と、好みの空間をつくれることです。


一般に木造一戸建て住宅の売買や固定資産税算定のための資産価値は、20年程度で減価償却を終えるため、10年近く経った一戸建て住宅の建物の価値は新築時から半減しています。
(20年、30年を経た中古住宅の場合は、建物の価値はゼロですが、その場合は耐震診断と耐震改修が必要になります。)

一方、土地の価格は多少の変動はあっても、バブル崩壊後下がるところまで下がっているため、これ以上大幅に下がることは考えにくく、資産価値は数十年後でもあまり変わらないはずです。
そのため、中古住宅の場合、購入価格全体のうち減価償却が進む部分の割合は非常に少ないのです。

写真はリノベーション前で、普通の建売住宅です。

我が家の場合は、購入後、ひとまず住み始めるために最小限のリノベーションをしました。
家の小ささを補うため、実際の広さ以上に感じられるように間仕切りを可能な限り撤去し、部屋同士をつなげ、内装をやり直しました。
照明もダウンライト以外はすべて撤去してやりなおしました。
家具はこれまで持っていたものに加え、近くのアンティークショップにもかなりお世話になっています。

写真は工事中。不要な壁などを撤去。

リノベーション後。

住まいの快適さについては、中古住宅であっても、修正できる内装や家具・照明・庭によって、自分好みの快適な環境をつくれます。
新築建売住宅よりもむしろ、中古住宅のほうが気に入らない部分を心置きなく壊せるため、私にとってはむしろ都合が良いのです。
元々新築建売住宅よりは、古い住宅のほうが好みということもあります。

一方、経済性のために犠牲にしている部分もまだかなりあります。
外観を抜本的に変えるのはかなりの予算が必要なので、妥協しています。
断熱性能は最新の住宅に比べるとやや劣ります。
キッチン・お風呂等の水まわりも、現状では費用を抑えるため、既存のものを利用しています。

洗面はやり替えました。

まだまだ予算の都合もあってやり残した部分も多く、完成には程遠いのですが、「次はどこをどうしようか?」とさらなる改修プランを考えること自体も楽しみのひとつとなっています。
一度の購入で何度も「おいしい」感覚があります。

そして建物が古くなってきた頃には、新たに自分の設計で建て替えるプランもあります。
私は建築設計を生業としているので、もちろん新築で隅々まで自分好みの楽しい空間を作りたいのはやまやまですが、その楽しみはもうちょっと先に取っておきます。
今はひとまず土地だけ買って、建物は後から建てる感覚です。


中古住宅のリノベーションは、経済的な観点からも、また特に自分好みの住まいを作りたい方にとっても、満足できる選択肢のひとつです。

 

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