窓辺に這うナツヅタの鮮烈な赤。息を呑むような色の輝き。
季節は変わって春の近所の公園での光景で、2本のサクラの古木の足元を保護するために、ただリング状にムラサキハナナが植えられているだけなのですが・・・。
これがどんなにうまくデザインされたモダンランドスケープデザインよりもモダンかつ美しい・・・。
花の絨毯も圧巻です・・・。
ただ空を眺めるだけでも・・・美しい。
これも違う意味の楽園?
ただ"幸せ"な感じでもありますが、動物が集まる場所、動物がのどかに過ごせる場所であるということも「楽園」の条件の一つだと考えています。
このような光景を前にしてしまうと、人間がつくることのできる「デザイン」や「美」など自然の力と比べてしまうと取るに足らないものだと思い知らされ、「建築」や「ランドスケープ」のデザインにできるのは、人間や自然の背景たることでしかないのではないかと考えてしまいます。人や自然を輝かせるためにデザインは存在すべきではないかと。
自分が設計してつくる環境においても、こういった「楽園」を形づくる要素を発生させることができるかどうか、ということが良い環境ができるかどうかの最大のポイントだと考えています。
みなさんもぜひ、身の回りのささやかな"奇跡"を見つけてみてください。
comments