May 2019  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

すぐそこにある「楽園」

久々のエントリです。近頃考えていることなど。

わたしは建築・造園設計を職業としているので、良い環境をデザインしようと日々四苦八苦しています。
究極の目標としては建築と造園の知恵を集めて人が「楽園」と感じられるような環境をいつかつくれたならば本望であると考えています。

しかし一方、身のまわりの何気ない風景のなかでも至るところで「楽園」は現れたり消えたりしています。奇跡的に美しい環境が。
「楽園」は何も非日常の南の島にばかりあるわけではありません。
都市であるか田舎であるか、南であるか北であるかなど関係なく、「楽園」はそこら中で発見できます。

素敵な場所は世界中にたくさんありますが、日本も実に美しい国です。


写真は、ふと通りがかった街並みにたたずむイチョウの木の、太陽の光を透かした神々しい黄金の輝きと、金色のカーペット。

窓辺に這うナツヅタの鮮烈な赤。息を呑むような色の輝き。




季節は変わって春の近所の公園での光景で、2本のサクラの古木の足元を保護するために、ただリング状にムラサキハナナが植えられているだけなのですが・・・。


これがどんなにうまくデザインされたモダンランドスケープデザインよりもモダンかつ美しい・・・。


花の絨毯も圧巻です・・・。



ただ空を眺めるだけでも・・・美しい。



これも違う意味の楽園?


ただ"幸せ"な感じでもありますが、動物が集まる場所、動物がのどかに過ごせる場所であるということも「楽園」の条件の一つだと考えています。


このような光景を前にしてしまうと、人間がつくることのできる「デザイン」や「美」など自然の力と比べてしまうと取るに足らないものだと思い知らされ、「建築」や「ランドスケープ」のデザインにできるのは、人間や自然の背景たることでしかないのではないかと考えてしまいます。人や自然を輝かせるためにデザインは存在すべきではないかと。

自分が設計してつくる環境においても、こういった「楽園」を形づくる要素を発生させることができるかどうか、ということが良い環境ができるかどうかの最大のポイントだと考えています。


みなさんもぜひ、身の回りのささやかな"奇跡"を見つけてみてください。 


comments

   

trackback

pagetop