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北京の現代建築

今回は北京の現代建築についてです。

現在の北京では、世界的な建築家の設計による最新の現代建築が次々に建設され、見ていて飽きることがありません。

奇想天外なありとあらゆる自由なデザインが、最新の施工技術で作り上げられています。

世界的に見ても非常に面白い現代建築が立ち並ぶ都市となっているため、最近できた建物をいくつか紹介してみたいと思います。

圧倒的なスケール感と、日本ではほとんど見られない自由なデザインが見どころです。

 

10年前くらいの中国の現代建築は、遠くから見ると面白い形の建物であっても、近づくと施工がものすごく粗くてがっかり、、、という場合が多かったのですが、近年ではもはやそんなことはありません。

 

まずは日本でも東京オリンピックのメインスタジアムの件で有名になった、あのザハ・ハディド氏の作品からです。

北京では銀河(GALAXY)SOHO、望京SOHOが完成しており、高層ビルのリーザSOHO、北京の国際空港がもうすぐ完成予定のようです。ザハ・ハディド氏亡き後も、次々に作品を発表しつづけています。

下の写真は、銀河SOHO。

 

 

4つの丸い小山のようなビルが上空でつながる構成です。

直線部分が全くなく、大自然の中の洞窟等の地形や、宇宙基地のような雰囲気です。

 

 

 

外部空間のベンチや池までもが全て曲線でデザインされていて、直線部分がほとんどありません。

 

 

外から眺めると、大規模な豪華客船のシルエットにも似ています。

 

 

 

次は望京SOHO。

CBD地区中心部のブロック全体が、周囲の公園を含めて統一したデザインで実現しています・・・。

山のような3つの高層ビルを中心に、低層部のショッピングモール、周辺の公園で構成されています。

桂林の山並みのようなビル。

CGではありません。現実の写真です。

 

 

3つの山のはざまは渓谷のようになっています。

このビルのすぐそばにいつも滞在しているため、休みの日には周囲の公園にジョギングに行き、中のカフェやパン屋さんでくつろいでいます。

敷地全体が流れるようなデザインでできているため、走り回るのにも最適なのです。

 

 

 

正直ここを体験する以前は、無理にこんなに曲線にして何の意味があるのか・・・と思っていました。

しかし体験してみると、流れるような曲線がどこもかしこも見た目にも美しく、さらに移動が楽しくなるようなダイナミックな景観で、すっかりファンになってしまいました。

 

 

インテリアも同様のストリームラインのデザインで実現しています。

壁は全て本物の大理石です。

 

 

ランドスケープもやりたい放題で、手描きでスケッチしたとおりにそのまま実現してしまったような、自由な曲線で舗装や池がつくられています。

 

 

分厚い石を一つ一つ異なる曲線で切り出して、大きなカーブや曲面をつくっています。

作るほうの作業を思うと気が遠くなります。

 

 

このような自由なデザインをそのまま実現してしまうこと自体に、中国社会のものすごいエネルギーを感じます。

オフィス街の周りには結構古い庶民向けの住宅地が広がっていて昔ながらの北京の暮らしぶりなのですが、望京SOHOのエリアにいる限りでは、ここはどこの未来都市だ?と思ってしまうようなデザイン性の高い最新の現代生活が送れます。

 

 

 

次はこちらもザハ・ハディド事務所出身の建築家、"MAD"の高層ビルです。

こちらも全て曲線で作られた高層ビルです。計画段階のCGを興味深く見ていましたが、まさかそのまま実現されるとは驚きました。

高層ビル部分は縦に曲線を描き、桂林の山並みや庭石のような形をしています。

 

 

中層棟は、横向きに曲線を描きながら積み重なっています。曲線部分は全てバルコニーとなっていて形は少し気持ち悪いのですが、建物を使う場合はなかなか快適そうです。

 

 

 

低層部分はショッピングモールですが、こちらも全て曲線・曲面でできていて、ガラスパネルの形も全て異なります・・・。

 

 

曲線・曲面のアクロバティックな建物だけでなく、まじめな四角いビルもたくさんあります。

下の写真は望京SOHOすぐ近くで最近建設されたばかりのコンピュータメーカのHPとHYATT REGENCYの入るビルです。

階ごとに異なる大きさの縦ルーバーと柱のぜいたくな縞模様のマーブルが印象的です。

 

 

建物自体はミニマムで非常にあっさりしているのですが、ランドスケープに見どころがありました。

 

 

おそらくアメリカの著名ランドスケープ事務所の設計家と思いますが、石貼り舗装の市松模様や、円形広場のパーゴラに特徴が見られます。

 

 

ランドスケープも建築も素晴らしいクオリティで、もはや東京やニューヨークの最先端の施設と変わらない質を持ちます。

 

 

街を歩いていると突然このような国際的に著名な事務所の作品が次々に現れるため、見どころが多く生活していて飽きることがありません。

 

 

ここもいつもの滞在場所に近く、最近のお気に入りの場所の一つになりました。

望京SOHO周辺は国際的に見ても最先端の環境が整い、異常にデザイン性の高い生活ができます。

それ以外の場所の昔からの中国の生活環境との落差が激しく、刺激的です。

 

 

別棟は"HYATT REGENCY BEIJING WANGJING"となっており、インテリアは隈研吾建築都市設計事務所の設計のようです。

 

 

 

次は日本の誇る隈研吾建築都市設計事務所の、三里屯SOHO。

北京で最も人気のある、高級ショッピングエリアの一つとなっています。

中国での隈事務所の人気は日本以上で、あまりにも巨大な建物が次々に実現していて驚かされます。

 

 

曲線を多用した高層ビルにカラフルなストライプが特徴的で、建物もランドスケープもシマシマです。

 

 

何かカラフルさや派手さ、勢いのような雰囲気が強く感じられ、世界中のド派手で何でもありのおもしろい建築ばかりが集まる北京の街並みの中でも、埋没せずに目立っています。

 

 

 

隣の街区も同じく隈事務所設計のショッピングモールで、広大なエリアがデザインされています。

休日にはすごい人気で、若者が大勢ショッピングを楽しんだり広場でスケボーしたりで、日本の銀座と渋谷を合わせたような賑わいぶりです。

 

 

昨年は中国蘇州と武漢の養老院都市のランドスケープデザインに関わらせてもらっていましたが、建築デザインは隈研吾建築都市設計事務所と北京の大規模建築設計事務所、同じディベロッパーの別のプロジェクトでは、アメリカの著名ランドスケープ事務所"SWA"、最近話題の中国の建築事務所"Neri&Hu"、日本の京都の老舗庭園施工会社、フランスのインテリア事務所、シンガポールの著名ランドスケープ事務所等が関わっていて、世界中の最も良いデザインが中国に集められています。

 

現在の中国でデザインの仕事をすること自体、世界的な著名事務所の作品と比べられてしまうためプレッシャーは大きいのですが、非常にエキサイティングな場所でもあります。

今後も関わり続けていきたいと思います。

 

 

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