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AKARI イサム・ノグチ

"照明のチカラ"

この世には、点灯すると空間にオーラを発する照明、というものがあります。
たった一つの照明で、夜に昼間とは異なる独特の"空間"を生じさせることができます。
これは照明器具を所有して、夜に自分の真っ暗な部屋の中で点灯してみないと本当の効果は味わってみることができません。
このようなオーラを最も安価で手軽に体験してみることができるのが、このイサム・ノグチ設計のAKARIという照明シリーズです。
今回紹介するのは「光の彫刻」AKARIシリーズの最も小さいものです。


 
この照明は、日本古来の提灯にインスピレーションを受けてつくられた(というか提灯そのものですが)、和紙と竹ひごと針金だけでできた非常に簡素なものです。
点灯すると、まず器具の下部が大きく空洞になっているため、真下に最も強い光が漏れ光の輪が生じ、細い針金で和紙が浮かんでいる形態の効果と相まって、器具が真下にエネルギーを放出して浮かんでいるように見えます。

"エネルギーの放出"はイサム・ノグチの他の石造彫刻や噴水などの作品の多くから感じる要素ですが、形自体をデザインするというよりは、自然の物体が発する"エネルギー"そのものを表現の中心に考えていたのではないか、と思うほどのパワーを強く感じます。

また、器具の和紙部分は黒で着色されていて、着色部分は暗い光、色の無い生地の和紙の部分からは明るい光がこぼれます。
片面には大きく無地の和紙が残されているため、黒い側を手前に壁際に置くと、照明器具自体のまぶしさはなくなり、背後の壁面と床面が明るく照らされ、間接照明に近い柔らかな光に満たされます。



こうして生まれる光は、"障子越しの太陽の光"または"真夜中の月の光"に近い、やさしくおだやかであたたかい光となります。

我が家は毎日タタミに布団という昔ながらの部屋で寝ているのですが、夜寝る前のひと時をAKARI一つの照明で非常におだやかな時間を過ごします。
すごく疲れていたり、家に帰っても仕事モードから抜けきれず気持ちがざわざわしているような時でも徐々に気持ちが落ち着き、自然と眠くななってくるような、癒しを感じる空間を生み出してくれる特別な"あかり"です。

ご自宅で一度体験してみてはいかがでしょうか?

ショップ
http://www.hhstyle.com
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