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トレヴィの泉がすごい

今更ながら、トレヴィの泉がすごいです。
この秋にトレヴィの泉がリニューアルしました。
これまでの旅では、観光客の極めて多い著名な観光地はなんとなく避け続けて来たため、
トレヴィの泉もまじまじと眺めたことはありませんでした。
しかし改めてリニューアルしてきれいになったトレヴィの泉を眺めてみると、すばらしいスペクタクルでした。
まさに都市劇場、といった趣です。
これほどすごい場所だとは、思っていませんでした。



 

以前からこんな迫力だったのでしょうか?

トレヴィの泉の修復工事は、ローマ市内の歴史的な噴水を修復および保護することを目的としてフェンディの資金で行っている
"FENDI  for FOUNTAINS"プロジェクトによるもので、一年半近くの期間と3億円以上の資金をかけて行われた大規模な修復工事だったそうです。
この修復工事によって泉はすっかりきれいに掃除されて大理石が真っ白になり、見違えるように素晴らしい泉に生まれ変わりました。

十数年前に初めてトレヴィの泉を初めて眺めた時は思ったほど興味がわかなかったのですが、今回は印象が全く異なり、"これはすごい!"と素直に感動しました。
水の色もまるで違って見えます。



水をつかさどる神ネプチューンと両脇の女神、自ら湧き出てくるような馬と精霊の躍動感は変わらず素晴らしいですが、
水が広がり流れ落ちる土台の岩の彫刻の造形と水の動きだけでも非常に興味深いです。

また、写真ではわかりにくいのですが、流れ落ちすさまじい音を立てている水は、ものすごい水量です。
私は噴水の設計等もしているため、時間当たりに流れる水量等がどれくらいか気になるのですが、毎分数トンというすさまじい量になりそうです。
しかし現地の設備関係者によれば、日本や各国の公園などの噴水等と違い、ローマの噴水は全て古来フレッシュウォーターだとのことです。
水を消毒や循環させていないということです。
なんという贅沢なことでしょうか。



そのため、ローマの噴水は単に造形が美しいばかりでなく、自然の中の本物の滝や川の流れと同様の、本当の爽快さも持っているのです。
通常他の各国の噴水は、水がもったいないので、消毒の上循環させています。
噴水を循環させる場合は、雑菌をまき散らさないために必ず消毒が必要になります。当然飲めません。
そのために大きな機械室も必要ですし、消毒されて安全とは言え、プールと同様に塩素の香りが強くします。

しかし、ローマの噴水や泉は現在でも全てフレッシュウォータのため、口をつけて飲めるほどきれいなのです。

水がきれいでも大理石は汚れがつきやすいため、せっかくの噴水もこれまではそれほどきれいには見えませんでした。
しかし大理石が全てピカピカにきれいになったため、本来の彫刻と水の美しさが際立つことになったようです。

なんとすばらしい・・・。



元々ローマの街は石の建物に囲まれた狭い路地を車やバイクが駆け巡るため、排気ガスが滞留しやすく街中非常に空気が悪いのですが、それだけにトレヴィの泉の水と彫刻の美しさ、爽快感が際立ちます。

噴水の周囲には、まさに劇場の客席のように広場が階段状に整備されていることも、劇場性を高めています。
高いところから眺めても、水の傍に降りて行って眺めてもまた良しで、様々な角度・方向から多様な眺めが得られます。



夜はまた全く別の趣となります。
リニューアルされた照明によって、非常にドラマチックな光景となります。



まるで常時オペラでも上演されているような雰囲気で、これだけの観光客が集まるのも無理もありません。
毎日通りすがら眺めても飽きません。



それにしてもすごい人出で、昼も夜も常時この賑わいです。



細い路地を抜けると現れる広場の立地、舞台装置のような背景、躍動する彫刻、多様な水の動き、水のきれいさ、壮大な水音、新しくなったライトアップ等、どこを見ても最高です。
古今東西、世界最高の噴水と言っても過言ではないでしょう。



滞在中、トレヴィの泉ばかりでなくスペイン階段やポポロ広場等、あちこちがリニューアル工事中で、
入れない場所も多くフラストレーションは溜まるのですが、リニューアル後の素晴らしさを考えると、納得です。

修復工事はきれいになるばかりではなく、照明も現代的な設備と手法でリニューアルされるため、工事後は全く違うものに見違えるほど美しくなります。
リニューアル工事によってローマ市内の歴史的建造物が、次々に美しくなって新たな魅力を放っています。

ローマに何度も行ったことのある方も、再び訪れてみると改めて感動すること間違いなしです。
やはり世界中探しても、このような場所はどこにもありません。
恐るべし、ローマです。



 

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