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ヨットと建築2

前回に続き、ヨットがあまりにも興味深かったので、今回はさらに内部についてです。

ヨット全体を居住空間として眺めてみると、スーパーコンパクトで高密度な上、外も中も空間を使い尽くしている点があまりにも興味深く、住宅に応用すると面白くなりそうな空間がいくつもあるのです。


 
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ヨットと建築1

初めてヨットに乗りました!
もういつの間にやら冬の気配が漂って季節はずれではありますが、夏の思い出の投稿です。
今年の夏休みは、沖縄の西表島で数日間過ごしました。その際、ヨット上で1日を過ごしながらいくつかのポイントを巡る、シュノーケリングツアーに参加しました。
私は、普段の生活では趣味と仕事が一致しているせいもあってかなりインドア派で、海だのヨットだのとは縁遠い人生を送ってまいりました。
しかしヨットでのシュノーケリングツアーを一度体験してみると、あまりの気持ちよさと、その美しさにしびれ、思わず「いつか欲しい!」と思ってしまいました。
ヨットと海など、遠い世界の出来事だと思っておりました。
ヨットのデザインは、古今東西多くのデザイナーにとってインスピレーションの源となってきました。
建築の世界でも同様です。
あのコルビュジェもノーマン・フォスターも、最近では東京オリンピックの国立競技場コンペに勝利したザハ・ハディドに至るまで、昔から建築家は船やヨットの造形や機能性に憧れ、自身の建築表現に取り入れてきたのです。
 
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中古住宅リノベーションのススメ

私は中古の一戸建て住宅に住んでいます。
築10年弱の物件を購入してリノベーションしました。
決定に至った理由は非常にシンプルで、経済的な点と、好みの空間をつくれることです。

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ザ・プリンス箱根

日本国内に戻りましてホテルシリーズです。
今回は言わずと知れた(?)通称「箱プリ」(そう呼ぶのは建設業界だけでしょうか?)、現在のザ・プリンス箱根です。
大学の大先輩である村野藤吾氏設計で、プリンスホテルチェーンのフラッグシップ的存在でしたが、老朽化のため最近リニューアルされたものです。

作品集で見るばかりで一度は訪れてみたかったのですが、高級そうでなかなか訪れる機会はありませんでした。リーズナブルにもなったため、ようやく訪れることができました。
日本の建築史に残る名作だけあって、さすがにすばらしいクオリティでした。
建築ばかりでなく、ランドスケープデザインも非常に優れ、芦ノ湖畔の立地や環境も言うまでも無く最高で、国内では最高の質を持ったホテルの一つであるのではないかと個人的には思います。
建築好きには極めておすすめのホテルです。

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野尻湖ホテル エルボスコ

日本でこれまで滞在したホテルの中から、これは!というものをいくつか取り上げたいと思います。
最近次々に建設された一泊数万円の高級ホテルは雑誌等で紹介されているかと思いますので、私が取り上げたいのは、リーズナブルかつ建築・ランドスケープが特別に優れているホテルです。
長野県の野尻湖畔に建築家御用達(?)のホテルがあります。
清家清氏設計のホテル、EL BOSCOです。
 

 
指の先まで動きが完全にコントロールされて美しい舞踏家の動きのように、このホテルは極めて自然で静かな雰囲気なのに、落ちてる石コロにまで気が配られ、内外の隅々までデザインされた美しい環境となっています。
建築自体が名作なのはもちろんのこと、ランドスケープも丁寧にデザインされ、湖を含めた環境全体が調和している、日本では極めて稀な例です。
そのさりげない美しさに脱帽しました。
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六本木ヒルズ

今回はオープンから既にずいぶん経ち人気も定着していますが、良くも悪くも何かと話題の多い六本木ヒルズです。
個人的にも以前勤めていた事務所でこの計画のランドスケープデザインに関わったり、学生時代に某著名事務所でテレビ朝日棟の模型を作ったりと、何かとご縁のある場所です。

建物の設計は、メインタワーがアメリカのシーザーペリ、足元のショッピングがジャーディーアソシエイツ、マンションとホテルはテレンスコンランプロデュース、テレビ朝日は槙文彦氏、ランドスケープは佐々木葉二氏、その他著名アーティストやデザイナーの作品が目白押しで、まさに世界のオールスターといったメンバーです。
建築・ランドスケープ・インテリア・アート・デザインの世界レベルが体験できる非常に稀な複合施設となっています。


これでもか!というほどに作り上げられた建築群の中で、私が着目するのはメインタワー足元の"ウエストウォーク"と"66プラザ"の基壇状の部分です。
黄色い石貼りの、ごつごつして迷宮状になっている、あの部分です。
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せんだいメディアテーク

すごいものを見ました。
せんだいメディアテークです。
10数年前に伊藤豊雄氏の案がコンペで選ばれ、その独特な構造方法から世界中で非常に話題になった建物で、図書館、公民館、文化ホール、イベント・展示スペースが一体となった公共複合施設です。
機能自体は最近はあちこちで見られる複合施設なのですが、ここでは建築自体が驚異的なものになっています。
これは"すごい"としか言いようがありません!

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地中美術館と直島

地中美術館に行ってきました。
開催中の瀬戸内国際芸術祭に合わせて直島と高松エリアのアート・デザイン・建築・造園三昧の旅です。
見所が目白押しで充実の旅でした。

最大の見所は、やはり地中美術館でした。


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直島の風景とイサムノグチ庭園美術館

直島と高松、あまりにも見所が多く楽しかったので各地の風景あれこれです。

直島の夕暮れ。おだやかな瀬戸内海に光が降り注いで、神々しいほどの風景でした。

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金沢21世紀美術館

今さらではありますが、金沢21世紀美術館です。
現在世界で最も人気のある日本人建築家SANAAの妹島和世氏と西沢立衛氏の作品で、日本では21世紀(といってもまだ10年ですが)最大の話題作です。日本の建築史には既に刻まれたことでしょう。
SANAAはここ数年で世界中の美術館や文化施設のコンペで次々に勝利し、アメリカ、スペイン、フランスなど現在世界中で建設され続けています。既に世界的に見ても絶大な影響力を持つ建築家です。
このままの勢いで行くと、歴史的に日本を代表する建築家であった丹下健三氏、磯崎新氏、安藤忠雄氏以上の存在になるのかも知れません。


が、私自身はその冷たく非人間的な空間を長らく批判的な目で眺めてきました。同時にあまりに興味深くもあり、やはり無視できない大きな存在で、好きと嫌いが強烈に混ざり合った複雑な心境で眺めてきました。

しかし金沢21世紀美術館だけはどうしても気になり、訪れる機会をうかがっていたのですが、今回竣工から5年経って始めて体験してみることができました。
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横浜港大さん橋国際客船ターミナル

歴史モノが続いたので息抜きに現代建築です。
職業柄多くの建築物を見ますが、好きな現代建築、というのはめったにありません。
建築もたくさん見ていくと既視感のある作品が多かったり、単にごたごたと派手な作品などでは全く驚かなくなります。
そのなかでも、横浜に行く度に必ず行ってしまう建築(?)があります。
"横浜港大さん橋国際客船ターミナル"です。
設計はあまり一般には馴染みのない事務所かと思いますが、FOA(Foreign Office Architects)です。

横浜港大さん橋国際客船ターミナルは10年近く前に国際コンペが催され、その最優秀作品が実現したものです。
FOAは当時全くの無名で、この作品が国際的なデビュー作となりました。プランがあまりにも革新的だったので数々の著名建築家を凌いで最優秀案に選ばれたのですが、構造的・予算的に実現が可能なのか疑問視されてもいたため、建築界ではかなりの注目を集めました。

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内村鑑三記念館"石の教会"

「これは建築ではない・・・!」
と感じるすごい建築がごく稀にあります。

どういうことかと言うと、建築家らしい建築ではない、ということです。

建築でなかったら何なのかと言うと、ランドスケープや都市計画、アートなど建築の周辺、もしくは全く別の視点からつくられている「建築」に特に強く感動させられることがあります。

そのような例の一つがこの軽井沢の内村鑑三記念館、通称"石の教会"です。




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国立新美術館

今回は軽いエントリで、東京で好きな場所を取り上げたいと思います。
まずは話題の六本木エリア、国立新美術館です。
設計は黒川紀章・日本設計共同体。

ここには素直に"気持ちの良い"空間があります。
そのためか常に自然に人が集まり、のんびりと時間を過ごしています。
何でも無いことのようですが、気持ちの良い都市空間というのは、特に日本では滅多にあるものではありません。
しかし建築業界では・・・?
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